フェラーリ 308GT4 シート・内張り生地塗装
前回に引き続き、レストア屋さんよりフェラーリ308gt4(と思われる・・)についてのご依頼です。
※wikipediaより引用
シートや内張りの生地がイタリアをはじめ世界中探しても一部しか入手できなかったので、新旧の色味の違いを極力合わせてほしいというご依頼です。
モケットのような毛足のある生地です。
塗装で色を合わせますが、染色ではなく塗料が繊維に付着するような仕組みで着色される工法の為、触った感じの質感が変わる事をご了承の上施工させていただきました。
上の写真1枚目は上の右側1枚と右下2枚が新品、写真2枚目は手前が新品の生地で、使用されていた生地は新品と比べると薄黒くなっています。
クリーニングをしても使用されていた生地は明るい色には戻りません。
この塗装の特性として、ベースカラーの違う色に塗装したり暗い色を明るい色に塗装することができない為、新品のほうをトーンを落とした色に調整塗装し、再利用する生地も擦れた部分などの色のバラつきが出ないよう一通り塗装することにしました。
上は塗装後の写真です。
あまり代わり映えしませんが、フルレストアされ新車同様になる車のパーツですので、わずかな差も極力無くしたいとお考えのレストア屋さんの社長にも喜んで頂けました。
ご依頼ありがとうございました。